本日観た映画
新米麻薬捜査官の一日目のトレーニングデイ。
ロスのストリートギャングも撮影に協力したという作品だけあって、作中のよそ者は出ていけ感がものすごい。
新米がついた上司は一癖も二癖もありそうで、言動から本心がなかなか見えず、振り回されてばかり。都度、大きな悪を捕まえるためには自分自身も違法な狼になるしかないと諭す。だけど、本当の意図が分かるのはどん詰まりの状態で捕まってしまったあとで。
バッドエンドもありかと思ったが、天網恢恢疎にして漏らさず、自分の意思で救った女の言葉で救われ、上司は追い詰められて破滅。ブチ切れてロシア人を殺すのは、頭の回転が良さそうな上司としては思慮が足りない、終わりだった。
トレーニングデイでどんよりしてしまい、スカッと考えなくても良い作品と観たことないこちらをセレクト。
とても真面目にオカシイ作品つくりをしていて満足。
変態仮面の動きや殺陣は、振り付け師や殺陣師の方が変態っぽいけど、格好良くて、原作イメージを壊してない頑張りがすごいと思う。
それにしても、偽変態仮面を安田顕さんが演じているとは!あまりの変態の熱演がステキでした!偽変態仮面が公道を走り回ってるシーンは撮影でなかったら捕まるレベル(°_°)
あと、変態仮面の母親役の人に相方がこんな演技をしそうではない方なのに!と驚いたり、変態仮面の想い人の女の子はちょうど今芸能界をやめると騒動があったりとタイムリーな感じで、なるほどなぁ
いやぁ、見事に騙された騙された、かえって爽快でした(^^)
主人公が可哀想な境遇になるにつれて、共感してさらに感情移入していくわけだけど、記憶喪失の意味合いがプラスかマイナスかどちらに働いてるのか見えないわけだ。
やけに運転が上手かったり、暗殺者を返り討ちにしたりと、大学教授の前は軍にいたの?的でもないしなあという違和感を感じていた。まさかこれが正解とはなぁ(°_°)
個人的には、元東ドイツ秘密警察のおじいちゃんが好き。主人公よりも先に謎に行きついて、さらに冷静な判断ができる故に、静かな自決をしたわけだ。
あーぁ、マスターキートンの最後の話を読み直したくなったよ。
『あの百万人いた秘密警察はどこにいったんだ?』